美容整形でよく聞く「相性のいい医師」ってどんな医師?

このコラムで解説していること
相性の良さとは、医師とセンスが合うこと
「あなたと、この医師の相性は●%です!」と簡単に判断してくれるものがあればよいのですが、そうでないところが、医師と患者の相性を考える上で難しいところです。医師との相性をどうやって判断すればよいか、そのための大きな指針となるのが「センスの一致」です。今、目の前で説明している相手のセンスが自分と合いそうかどうか、実はそうした主観的、感覚的な判断が最も大切なのです。
例えば、二重まぶたの手術の際、希望を伝えるのは患者であるあなたですが、それを聞いてデザインをするのは医師です。医師の提案してきたデザインが「センスないなぁ…」「そういうのは嫌だって言ったじゃん。この先生、私の話聞いてたかしら?」などと感じるようなものだった場合、その医師のことを信頼できるでしょうか?難しくはないでしょうか?医師との相性が合うかどうかというのは、つまりそういうことです。医師の感覚や感性=センスが合いそうか、まずはそれを判断しましょう。
メリットだけでなく、デメリットも説明してくれるか
この先生なら感覚が似ているから信頼できそう、相性も良さそうと思っても、もう一つ確認しておきたいことがあります。それは質問に対し、きちんと答えてくれるかどうかです。術式のメリットだけでなく、デメリットも説明してくれたり、希望したデザインがもしも自分の顔に合わないという場合、そのことをきちんと説明してくれたりする医師は誠実であり、信頼に足るといえるでしょう。
美容整形は医療行為です。医療がいくら発達したとはいえ、万能ではありません。できることとできないことがあります。しかし、中にはそうしたことを無視し、患者受けだけをねらって、「なんでもできます」「あなたの思う通りの顔に整形できます」と言ってくる医師もいます。相性と同時に、医師が信頼できるかどうかもチェックしておきましょう。
いくつかのクリニックを訪れて、比較対象を見つけよう
こうした判断をするためには、それなりの判断材料、つまり比較対象が必要です。美容整形を受ける際のセオリーで、「いくつかのクリニックを回って、カウンセリングを受けた上で手術する病院を決めたほうがよい」といわれるのは、そうした理由があります。複数のクリニックでカウンセリングを受けるのは、相性の良い医師を見極めるために必要です。面倒がらず、じっくり時間をかけて、相性の良い医師を選ぶことをおすすめします。
美容整形は一度手術をすると、もう元には戻せません。半年程度で効果がなくなり、元の状態に戻るプチ整形もありますが、それでも最低半年間は術後の状態が続くことになります。目の前にいる医師は、そんな大切なことを任せられる相手なのか、しっかりと見極めてください。
今回のまとめ
- 美容整形に限らず、医療行為を受ける場合、医師との相性は重要
- 医師との相性とは、センスが合うかどうか。さらに、医師の発言が信頼できるかどうかも重視しよう
- 信頼できるかどうかを見極めるには、いくつかのクリニックを訪れ、比較対象を見つけることが大切